2021年 3月5日

友達の村瀬君が就活をはじめた。昨夜スーツ姿で僕の部屋を訪ねてきてくれた彼は、就活をすることにした、と言い、翌日(つまり今日)までのエントリーシートを書き始めた。

 

業界大手の企業への就活だからかはわからないが、かなりハードな作業のようだった。昨夜21時過ぎから書き始め、途中1時間井の頭公園を散歩するという休憩を挟みつつ、今朝9時まで作業は続いた。PCの画面を少し覗くと、否応なしに「自分」とそれを語る「厳密な言葉」に向き合わされるような問いの連続で、これを10時間もやったらしんどいな、とげんなりした。そう考えると、就活生が「意識高い系コンテンツ」に安易に飛びついてしまう気持ちはわからなくもない。

 

僕は7時に眠ってしまい、彼が部屋を出ていく9時に1度起き、彼を見送った。そしてまた寝て、13時に起きた。

 

起きて何気なしにTwitterを開くと、三省堂池袋本店で「古本まつり」をするという。すぐに古本仲間(?)の友達に電話をし、15時半から一緒にいくことにした。池袋駅から少し迷って会場に到着し、会場をはいってすぐの所に並ぶ初版本・サイン本にすっかりテンションがあがってしまって、2時間近くは会場の棚をまわったと思う。出店しているどの店も良心的な値付けで、なにか買おうかすごく迷った。結局研究書1冊と堀口大學が訳して編んだフランス文学アンソロジーを買った。

 

僕にとって「古本まつり」は状態の良い全集や骨董的な魅力がある古い本が安く買えるのがその魅力だ。今日もカフカの全集が2000円で売ってるのを見たし、戦前に発行された、やけてまっ茶色になったポール・ヴァレリーアナトール・フランスの邦訳本などがずらりと並んでいるのも、みていてとても惹かれる。自分の好きな近代の文学者もこういうものを実際読んでいたんだな、と想像もふくらむ。

 

今日買った堀口大學『花賣りの娘』は昭和15年に発行されたもので、それ以降絶版になっている。見開きにあった、昭和16年のものと思われる書き込みにどこかロマンを感じた。

 

古本まつりの帰りは友達と新宿で評判のパン屋に行ってパンを食べた。クロワッサンが絶品だった。

 

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