2022年 1月16日

一日バイトだった(古書を買うために古書店でバイトをしている)ので、特に書くことがない。ので、最近見たもの、読んだものの話を書こう。

 

2022共通テスト国語の出典がTwitterに出ていた。評論はドゥルーズ研究の第一人者の檜垣立哉さんと藤原辰史さん(調べたら農業史の研究者で京大大学院の准教授らしい)。小説は黒井千次だという。(古文漢文の出典にはあまり関心がない)

 

そういえば高校の時すでに評論や小説に興味を持ちながら、またセンター国語の過去問は10年分くらいやったのにもかかわらず不思議と出典を気にしたことはなかったな、とネットで過去問の出典を調べてみた。

 

評論では村上陽一郎山崎正和など「まあ国語科教材の定番だよね」という名前が当然ある一方で、大森荘蔵中村光夫といったかなりガチな名前があってビビる。小説も、漱石、藤村、川端などの王道作家の年もあれば長塚節神西清上林暁のような通ごのみな作家の年もある。2015年の追試は大庭みな子、2016年の本試は佐多稲子、2017年の本誌は野上弥生子のテクストが出題されていて、この3年でちょっとした女性作家アンソロジー組めるな、などと妄想する。いや、妄想ではなくセンター国語アンソロジーとか出して欲しい。マニアもそうじゃない人も楽しめる極上のアンソロジーができると思うのだが。(しかもそれを「試験勉強」という名目で読めるのだ)

 

最近自分が読んだ小説は、千木良悠子「猫殺しマギー」である。神保町の三省堂で買って、三鷹への帰り道で一気に読んだ。めっぽう面白い。ビートルズの曲名を借りれば、「マジカルミステリーツアー」という感じで、最初から最後までマジカルでミステリーでナンセンスでシュールでポップでそしてちょっとだけセンチメンタルな物語がぐいぐいと進んでいく。あの文章の推進力もほんとうにすごいところがある。